関田 淳子(セキタアツコ)
日本オーストリア食文化協会・顧問
ハプスブルク家研究家。民間企業研究所勤務後、ドイツ ミュンヘンに在住。帰国後ハプスブルク家についての文筆 講演活動を行う一方、同家に関するテレビ番組に関わる。2006年、愛媛県にオープンした「宮殿食文化博物館」を監修
ドイツ王室一〇〇〇年史―
ヨーロッパ史を動かした三王家の栄華と終焉
内容説明
戦争に、芸術に、王たちは邁進する。ザクセン・プロイセン・バイエルン、ドイツの基礎となった三王国の軌跡。
目次
第1部 ドレスデンに花咲いたザクセン王家(ザクセン小史;ハインリヒ一世―歴史を拓いた初のドイツ王;オットー一世―神聖ローマ帝国の誕生 ほか)
第2部 ドイツ帝国を創設したプロイセン王家(プロイセン小史;フリードリヒ・ヴィルヘルム―スウェーデンを討伐した「大選帝侯」;フリードリヒ一世―スペイン継承戦争で得た王冠 ほか)
第3部 美しき南ドイツの名門バイエルン王家(バイエルン小史;ヴィッテルスバッハ家の登場―ヨーロッパを代表する名門貴族の黎明期;ルートヴィヒ四世―ヴィッテルスバッハ家に帝冠を ほか)
ハプスブルク家のお菓子―
プリンセスたちが愛した極上のレシピ
内容説明
領土を拡大するとともに各地の甘味をも手中に収めたハプスブルク家。世界に君臨したロイヤルファミリーが愛したスウィーツとはどんなものだったのか。巻末にはハプスブルク家秘伝のレシピを再現、皇家の味をご家庭で。
目次
第1章 マリア・テレジアのスウィーツ(野望に駆けた国母マリア・テレジア;マリア・テレジアが愛したスウィーツ;女帝夫妻が流行らせた飲みもの ほか)
第2章 エリザベートのスウィーツ(皇妃に迎えられたバイエルン公女;美を追求した皇妃の食卓;皇妃が愛したカフェ ほか)
第3章 お菓子を愛した皇帝たち(レオポルト一世―皇帝が愛したアーモンド菓子;フランツ一世一家―時代に翻弄された家族ゆかりのスウィーツ;フランツ・ヨーゼフ―苦境に立たされた皇帝の唯一の慰め ほか)
モーツァルトの食卓
内容説明
いまもなお、世界中の人々を魅了してやまないヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。この天才音楽家は生涯のおよそ三分の一を旅に明け暮れた。6歳でのミュンヘンへの旅を皮切りに、郵便馬車に揺られヨーロッパを縦横に駆け巡った演奏旅行は、貴族や聖職者たちの食を観察し、各地の料理やレストラン、カフェを楽しむ旅でもあった。旅先で空腹を満たした街道沿いの惣菜屋の安い料理や修道院の精進スープ。一方、貴族の贅沢な食卓やハプスブルク家の最高級宮廷料理にも接する。
目次
第1章 ザルツブルクでの食卓
第2章 ヨーロッパ宮廷を巡る旅と「食」
第3章 モーツァルト、イタリアへ行く
第4章 天才の音楽遍歴
第5章 ウィーンでの食卓
第6章 天才の光と陰
エピローグ 旅立ち
ハプスブルク家の食卓―
饗宴のメニューと伝説のスイーツ
内容説明
結婚政策で版図を拡大したハプスブルク家が健康・長寿を維持できたのは偶然だったのか?彼らは何を食べて長く歴史に足跡を残すことができたのか?これまで語られなかったハプスブルク家の歴史に「食」から迫った力作。
目次
第1章 皇帝たちの食卓(ハプスブルク家の夜明け―中世オーストリアの食卓事情;メロンを食べて死んだ皇帝―フリードリヒ三世 ほか)
第2章 宮廷料理の舞台裏(ウィーン宮廷料理の成り立ち;宮廷台所で働く料理人たち ほか)
第3章 華麗なるウィーン宮廷菓子(その歴史;ハプスブルク家の甘い物好き)
第4章 栄華の象徴―食器と銀器の饗宴(王朝の華麗なる食卓文化;磁器・ガラス器 ほか)
天才たちの死―死因が語る偉人の運命
ハンス・バンクル (著), 後藤 久子 (翻訳), 関田 淳子 (翻訳), 柳沢 ゆりえ (翻訳), 杉村 園子 (翻訳)
内容説明
難聴だけでなく、消化不良にも悩まされていたベートーヴェン、高血圧で不眠症だったレーニン、ヘビースモーカーのフロイト、幼いころから病弱だったケネディ。心身の病と闘う歴史上の人物たちの姿に病理学者の視点から光をあて、彼らの隠された素顔を浮かびあがらせる。
目次
モーツァルト 早すぎた死―その責任は誰にあるのか?
シラー 結核
ネルソン提督 戦死
ナポレオン 流刑地での死
ライヒシュタット公爵 ナポレオンの息子の若年死
ゴッホ 赤貧の画家
ヘミングウェイ 午前の死
チャーチル 毛沢東 天寿を全うした人々
アインシュタイン 天才の死
モンロー 薬物による犠牲者
イエス・キリスト 十字架上の死
ハプスブルクの女たち
原題は『ハプスブルクの売られた娘たち』となっている。著者が前書きで書いているように、政略結婚であちこちに無理矢理嫁がされ、ハプスブルク家外交政策のいわば犠牲者となった女性たちの記録である。それでも彼女たちは自らの運命を嘆きながら人生を諦めてしまったわけではなく、嫁ぎ先の或いは実家の利益のために全力で戦い続ける。その中で大勝利を収めた者もいれば、刀折れ矢尽きボロボロになって死んでいった者もいる。
目次
第1章 血塗られた婚資―クニグンデ(1465~1520)
第2章 ヨーロッパ随一の外交官―マルガレーテ(1480~1530)
第3章 甲胄の下の温かい血―マリア(1505~1558)
第4章 早暁―アンヌ・ドートリッシュ(1601~1666)
第5章 一人、ナポレオンに立ち向かう王妃―マリー・カロリーネ(1752~1814)
第6章 奈落の底へ―レオポルディーネ(1797~1826)